伊那市公共交通利用減 歯止めかからず

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伊那市地域公共交通会議・協議会は12日、市役所で開いた。市内で運行する循環バスやデマンドタクシー13路線の利用状況を報告。今年4~10月の利用者数は計5万6705人で、前年度同期を1561人下回った。このまま推移した場合、年間の利用者数も前年度を下回る見込みで、利用者の減少に歯止めがかからない状況だ。同協議会では引き続き、路線ごと地域住民らでつくる「守り育てる会」などを通じ、一層の利用促進に取り組んでいく方針だ。

循環バスの4~10月の利用者数は前年度同期比1471人減の5万5638人。このうち、利用者が増えたのは市街地循環バス「イーナちゃんバス」「若宮・美原・手良・福島循環バス」「新山・桜井・貝沼線」など5路線。利用者が減ったのは「市内西循環線」「藤沢線」「長谷循環バス」の3路線だった。

一方、デマンドタクシーの利用者数は同90人減の1067人。「伊那西部地区お手軽乗合タクシー」が14人増の371人、「市街地北部お手軽乗合タクシーが9人増の18人、「西箕輪地区お手軽乗合タクシー」が52人減の90人、「西春近地区お手軽乗合タクシー」が41人減の234人、「高遠循環タクシー」が20人減の354人だった。

事務局の市企画課によると、このまま推移した場合、来年3月までの年間利用者数は循環バスが9万3262人、デマンドタクシーが1763人の計9万5025人となり、前年度より2600人ほど減る見込み。現在の交通体系となった2010年度以降、減少傾向が続いており、どう利用促進を図っていくかが改めて課題となる。

利用者の減少について、同課は「高齢化に伴う常連客の減少や保護者の自家用車での送迎による通学利用の小中学生の減少が影響している」と分析。利用者が増えた路線は「バス乗り放題デー」の効果や「守り育てる会」の取り組みの成果とみている。来年度の運行計画については「守り育てる会」からの提言を受け、計3路線で運行経路の一部見直しを行う考えだ。

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