初の防災サバイバルWS 諏訪市神宮寺区

ロープの結び方を熱心に覚える子どもたち=諏訪市神宮寺区
諏訪市神宮寺区(伊東敏隆区長)は6日、区内の小学生を対象に初の防災サバイバルワークショップを同区公民館で開いた。簡易な水筒に小道具を詰め込んで防災ボトルを作り、ロープの結び方や懐中電灯の明かりを広げる工夫など知恵と技術を身に付けた。
市の防火防犯モデル地区に指定された事業で、近年休止を余儀なくされている夏祭りに代わるイベント。区民の防災訓練は従来、避難が主だが「災害時には一人ひとりが自ら生き延びる力と備えが必要。子どもにも主体的に取り組める防災活動があると知ってほしい」(内堀法孝副区長)と催した。
警視庁災害対策課が発信しているアイデア情報を引用し、神宮寺協議会の委員らが先生となった。防災ボトルは笛や懐中電灯、救急用品、雨具など10種類の道具を、使い方を習いながら水筒に詰めて完成。ロープ結束では根気よく繰り返して手順を覚えた。食品ラップの多様な使い方も体験した。
中洲小学校5年の児童(10)は「防災についてあまり考えたことなかった。いざという時に使いたい」と成果にちょっぴり自信を深めていた。