トルコギキョウ出荷盛ん 上伊那

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出荷作業でパステルピンクのトルコギキョウをそろえる従業員=伊那市東春近榛原のフロムシード

盆の切り花として人気があるトルコギキョウの出荷が上伊那で盛んになっている。JA上伊那によると9月の彼岸までピークが続き、この期間だけで約100万本の出荷を見込む。

トルコギキョウは長野県が生産量日本一。中でも上伊那は諏訪に続く主要産地だ。生産農家は約90戸。独自に開発した50~60種類にも及ぶオリジナル品種が上伊那の強みで、市場の評価も高い。

育種や栽培、品種改良に携わる伊那市東春近榛原のフロムシード(伊東雅之社長)でも、約20人の従業員が出荷作業に汗を流す。ハウスから収穫してきた花を作業台の上に並べ、無駄なつぼみを取ったり、長さをそろえたりして、10本1束にして箱詰めしている。8日だけで約5000本を出荷。最盛期に設定している9月の彼岸前には1日1万本を出荷するという。

伊那市美篶と駒ケ根市南割にある同JAの選花場で検品し、6割を関西、3割を関東、1割を中京市場へ出荷する。昨年度は計240万本を出荷したが、今年度は250万本、販売金額3億5000万円を目指す。出荷は11月末まで続く。

同JAの花き担当者によると、今年は6月の天候不順で生育が遅れ気味。「規格より短茎の花が増えるのが心配」という。

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