諏訪湖上花火大会 臨時駐車場、ほぼ満車

花火大会の臨時駐車場になるため閉鎖日時を伝える看板=諏訪湖ヨットハーバー
諏訪市の諏訪湖で8月15日に開く第75回諏訪湖祭湖上花火大会で、今回初めて事前予約制を導入した臨時駐車場の予約率が96%に達したことが8日、分かった。事前予約制は会場周辺の民間の施設や個人住宅など37カ所(1670台分)にも導入されていて、こちらの予約率は約60%。実行委は「当日の駐車場探しには大変なエネルギーが必要」と語り、駐車場の事前予約か公共交通機関の利用を呼び掛けている。
実行委員会が設置する臨時駐車場は市役所や小中学校など計11カ所(2700台分)。7月3日から予約を受け付け、19日に58.1%となり、8月8日にほぼ満車状態となった。実行委事務局の市観光課は「一大イベントの当日に駐車場を確保するには大変なエネルギーがいる。多くの人に事前予約のメリットを感じていただけた」と語り、背景にはインターネット利用の定着があると指摘した。
実行委によると、臨時駐車場はこれまで大半が無料だったこともあり、前日夜から入場待ちの車列ができ、ピーク時には湖畔や市役所から国道20号まで延びることもあった。事前予約制の導入は混雑緩和が目的で、気持ちにゆとりを持って来場できる上、渋滞の要因になる空き駐車場探しの車の軽減にもつながる。オンライン事前決済のため、駐車場スタッフの負担軽減も図れるという。
事前予約制は混雑緩和を図る初の試みで、akippa(大阪)の駐車場予約サービスを活用し、実行委が市内11カ所に設ける臨時駐車場を軽・普通車1台1000~4000円で提供する。akippa代理店のアスト・コンサルティング(諏訪市)と連携し、民間施設や個人住宅も事前予約制の臨時駐車場として確保してきた。
実行委は事前予約制を知らずに来場する車もあるとみて、臨時駐車場に警備員を配置して混乱回避に努める計画だ。