野菜や花、手作り品販売 原村ヴェジテラス

9日に始まった原村産の野菜や花、手作り品を販売する「原村ヴェジテラス」。来場者は出店者との会話も楽しんでいた
原村産の野菜や花、手作り品などを販売するバザール(市場)「原村ヴェジテラス」が9日、原村の宿泊施設「樅の木荘」の多目的スペースで始まった。同村を中心とした住民有志の「八ケ岳自給圏をつくる会」が主催し4年目。宿泊客をはじめとした観光客や地元住民らが訪れ、色とりどりの夏野菜や生花のブーケ、ドライフラワーのリースなどを次々と手に取り、出店者との会話を楽しんでいた。
同会が目指している地産地消や地域資源を生かした循環型社会を実践する場として企画。今年は村内の農家やクラフト作家、家庭菜園をする住民ら15店が出店登録し、10、11、14、15、16日と20日から10月1日までの毎週日曜の計13回開く。
販売方法として脱プラスチックにも挑戦しているのが特徴。出店者がそれぞれ工夫して新聞紙や牛乳パックで手作りした包装を用意したり、来場者にエコバッグの持参を呼び掛けたりしている。
この日は11店が出店。つやのきれいなトマトや無農薬で作られたパプリカ、玉ネギ、小松菜などさまざまな野菜が手頃な価格で販売されたほか、ヒマワリのブーケや手作りのポーチなども並んだ。
初めて訪れたという坪井勝江さん(78)=同村=は「見たことのない野菜があってうれしい」と笑顔。同会の寺本秀美さん(72)=同村=は「年々出店希望者が増えている。来場者と出店者で交流もできるので、みんなが集まる場になれば」と来場を呼び掛けている。
午前10時~午後1時。今年は10、15日、9月17日、10月1日の午前11時から30分間、同スペース前で木の笛「樹音」の演奏も行う。