認知症へ理解深めて 啓発チラシと表示板作製

認知症の理解促進を目指して、表示板を手作りする参加者
諏訪市地域医療・介護連携推進センター「ライフドアすわ」は、9月の「アルツハイマー月間」に合わせ、認知症への理解を深める啓発のチラシと表示板を作った。認知症支援のシンボルカラーにちなみ、オレンジ色を使ったデザイン。10日は、認知症サポーターを務める地域住民ら11人が協力し、オリジナルの表示板約80点を手作りした。8月下旬から、市内66カ所に設置する。
誰もが住み慣れた地で安心して暮らすために、地域全体で認知症を正しく理解し、身近なこととして捉えてもらおうと、初めて企画した。
表示板は、認知症サポーターの証しとして2020年度まで配布されたオレンジリングをかたどった円形で、直径20センチの大きさ。サポーターのマスコットキャラクターである「ロバ隊長」の絵柄、世界アルツハイマーデー(9月21日)の文字などがある。参加者は台紙に貼ってから切り抜き、台座と合わせた。
チラシはA4判の三つ折りで約200枚製作。認知症の人への接し方や予防策、相談窓口を紹介している。市内の薬局や医療機関、郵便局、銀行のカウンターなどに、表示板とともに置いてもらう。
同センターは「皆さんが認知症について広く知る機会となり、関心を持ってもらえれば」と期待する。
8月28日から市役所、市総合福祉センター、市駅前交流テラスすわっチャオの3カ所で、認知症啓発パネルの巡回展も計画している。