入笠山の自然満喫 観光連絡協がツアー

夏から初秋の花々が咲く入笠湿原を抜け、山頂を目指すツアー参加者
富士見町や伊那市などでつくる入笠山観光連絡協議会は11日、「山の日」の行事として「入笠山エコ・ジオガイドツアー」を開いた。諏訪、上伊那から10人が参加。富士見パノラマリゾート(同町)のゴンドラ山頂駅を発着点とする約10キロの健脚コースで、地殻変動により形成された地形に育つ夏の花々を楽しみながら、入笠湿原や大阿原湿原などを経て入笠山の山頂(1955メートル)を目指した。
「山の日」が制定された翌年の2017年から始め、7回目。南アルプスジオパークガイドの梅田克己さん、戸嶋清房さんが案内役を務め、ゴンドラに乗車して山頂駅から入笠湿原に向かった。
カラマツ林を抜けた先に広がる湿原一帯では、コオニユリやワレモコウ、オミナエシ、マツムシソウなど、夏から初秋の草花が咲き乱れ、足を止めて観察しながら木道や登山道を進んだ。
諏訪市中洲の50代女性は「ゆっくり景色を楽しみながら登ります」と笑顔。伊那市高遠町の小学生(11)は「距離は長いけれど、頂上に立つ自信はあります」と元気よく足を動かしていた。