風鈴1万個ギネス認定 飯島風街道りんりん祭

「風鈴の最多展示数」を目指して飾られた「信州飯島風街道りんりん祭」の風鈴1万個
やぐらに多数の風鈴を飾る飯島町の夏のイベント「信州飯島風街道りんりん祭」(同実行委員会主催)は12、13の両日、町文化館駐車場周辺で開いている。3年目の今年は「風鈴の最多展示数」でギネス世界記録に挑戦。12日の本祭に「ギネスワールドレコーズジャパン」(東京)の認定員らを招き、会場近くの町道に飾られた風鈴1万個がギネス世界記録に認定された。
二つのアルプスの谷間を流れる涼風を地域資源として生かそう-と、住民有志が2021年に始めた地域おこしイベント。個人や企業などの協賛を得て21年に3000個、22年に6500個の風鈴を高さ2.6メートルのやぐらに飾り、「風鈴街道」をつくった。ギネス挑戦は当初からの目標で今年は1万個を用意し、長さ81.5メートルの風鈴街道にした。
現在の世界記録は1999年に三重県鳥羽市の団体が記録した2500個。会場では午後3時から審査が始まり、認定員らが風鈴一つ一つを計測した。同5時に審査結果が発表され、世界記録の更新が認められると、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

ギネス世界記録の認定証を手にする実行委員ら
実行委員長で発案者の堀内陽子さん(47)は「最初は夢のような話だったが多くの皆さんの支援があり、ここまでやってこれた」と強調。「かつては1万人以上の人口だった飯島町。風鈴の数に思いを込め、あの頃のにぎわいが戻ってくるようなイベントにしていきたい」と話していた。
会場では風鈴街道のほか、飲食や物販、ワークショップなど約50ブースが並んだほか、特設ステージでは楽器演奏や浴衣コンテストなど、さまざまな催しが開かれた。
13日の後夜祭は午後4時から、お笑いライブなどを展開する。風鈴街道は15日正午ごろまで展示予定(13日は後夜祭準備のため午前のみ)。