「槻木の舞台」で二十歳の会 泉野小卒業生

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「20歳の廻り舞台の会」で、6年生のときに埋めたタイムカプセルを掘り出す卒業生たち

茅野市泉野小学校の2015年度卒業生(16人)が12日、復活に携わった思い入れのある「槻木の舞台」(市有形文化財)で「20歳の廻り舞台の会」を開いた。お世話になった人を招き、タイムカプセルの開封や「すべてのいのちが~泉野ふるさと」の合唱、「泉野カブかん囃子」の踊り、昔話の語りなどで思い出を振り返り、二十歳を祝った。

壊れて使われなくなった舞台を見つけたのは3年の地域巡り。地元区などに働きかけ、自分たちも掃除を手伝ったりして復活し、現在も学習発表などに活用されている。

タイムカプセルは、児童会を引っ張る6年のときに全校児童や職員らにはがきに手紙を書いてもらい埋めた。二十歳になったら開封する約束で、今年は廻り舞台が復活してちょうど10年の節目とも重なった。男性陣がスコップで掘り出すと、缶やビニール袋を通して雨水がしみ込んでいたハプニングもあったが、パン屋さんやダンサーになる夢を書いた人もいて、「全然違う」「こんなこと書いたんだ」と笑いも。

「泉野ふるさと」が出来たのも6年のとき。地域とつながりみんなで歌える歌がほしいと、歌詞に込めたい言葉を全校からも募り、元教員で音楽家の唐澤史比古さん=箕輪町=に作詞・作曲を依頼した。この日も唐澤さんの指揮で参加者全員で歌った。

司会は地元の有賀英和さんが務め、踊りの先生の松本幸俊さん、語りの半田みゆりさんも出席。児童会長だった伊藤侃諒さん(20)は「舞台もきれいなまま。みんなでお祝いできてうれしい」。会を裏で支えた当時の担任小池ひろ子さんは「立派に成長して感激です」と目を細めていた。

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