子どもみこしで絆育む夏祭り 南箕輪村神子柴

手作りのみこしを担いで元気に練り歩く子どもたち=南箕輪村神子柴
南箕輪村神子柴の夏祭りが14日、同区の公民館周辺で開かれた。子どもたちの絆を育む新たな取り組みとして製作したみこしの初担ぎを披露。地区の小学生ら40人余が手作りのみこしを交代で担ぎ、会場内を威勢よく練り歩いた。
みこしは地区の子ども体験講座「かま塾」の活動を支援する大人たちが協力して製作。3年前に実施した児童向けのアンケート調査では、同地区になかった子どもみこしの実施を望む声が多かったといい、みこし委員会を設置して準備を進めてきた。
みこし作りは夏祭りでのお披露目を視野に入れ、6月にスタート。材料には酒だるや木材、段ボールなど身近な素材を使用した。子どもたちも折り紙などの装飾を手伝い、高さ約120センチ、幅約90センチのみこしを仕上げた。
会場では集まった児童が交代でみこしを担ぎ、和太鼓の音色に合わせて元気に練り歩いた。東京都の小学校に通う児童は、同村出身の父親と共に帰省し、祭りに参加。同世代の子どもたちと一緒にみこしを担ぎ「思ったより重かった。盛り上がるので来年もやってみたい」と笑顔で話した。
みこしの製作に携わった中山隆さん(71)は「子どもたちの喜ぶ顔が見られてうれしい。みこしを中心に子どもたちが一つにまとまってくれたら」と期待していた。