懐かしい味「給食」堪能 宮田村成人式

恩師や級友と思い出話に花を咲かせながら懐かしい給食を味わう成人式の出席者たち
宮田村の宮田中学校を会場に15日開いた同村成人式で、恒例の学校給食を味わう「給食昼食会」がコロナ禍以前の2019年以来、4年ぶりに開かれた。出席者たちは”同じ釜の飯を食った”仲間や恩師と一緒に、6年ぶりとなる懐かしい味をじっくり堪能した。
昼食会は「せっかくの成人式に仕出し弁当ではなく、母校の給食が食べたい」の新成人の声を受け、2004年度から実施。式自体も宮田中学校での開催とし、献立の希望も事前にアンケートを取るなどして定着。式の出席率も毎回8割前後を維持し、昼食会は村成人式の呼び物となっていた。
献立は対象者アンケートの結果に沿い、海藻サラダと若鶏のコーンフレーク揚げ、イチゴクレープ、キムタクご飯、ABCスープ、牛乳の6品。中学時代同様に皆で協力して配膳。当時の給食委員長、村松歓奈さんが鳴らすチャイムを合図に会食した。
同村北割出身の学生、伊藤和さん=飯田市在住=は「味もおいしさも変わらず、中学時代に戻れた感じがした。人生の節目に作ってもらえてよかった」と感激した様子を見せていた。