不戦と平和へ誓い 下諏訪町戦没者追悼式

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追悼式で戦没者の冥福を祈り献花する参列者

1945年の終戦から78年を迎えた15日、下諏訪町は戦没者追悼式を下諏訪総合文化センターで開いた。戦没者遺族をはじめ、町や各地区の関係者ら約90人が参列。日清戦争から太平洋戦争までの間に戦火に散った同町出身者498柱の冥福を願い、不戦と恒久平和への誓いを新たにした。

式典では黙とうの後、参列者がステージに設けられた供養塔と祭壇に献花し、静かに手を合わせた。宮坂徹町長は式辞で「祖国や家族を思いながら戦場に倒れ、異郷の地で亡くなった戦没者の冥福を祈り、遺族に敬意を表したい。私たちの平和の日々は数多くの戦没者の礎の上にある。恒久平和の実現に向け、平和の尊さを未来の世代に語り継いでいく」と決意を述べた。

下諏訪町遺族会の小口泰弘会長(79)は父親の出征当時を振り返りながら「祖国の平和と安泰を願い、命を国のためにささげたことを思うと、深い悲しみと痛恨に堪えない。ウクライナを見るように平穏な暮らしは突如として覆される。二度と戦没者遺族を出さないために、平和の尊さを語り継いでいきたい」と話した。

式典の前には同町教育委員会の「平和教育体験研修」で広島市を訪れた町内の中学生8人が、研修の成果を発表した。

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