4年ぶり大輪に歓声 これぞ諏訪湖の花火

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湖上で繰り広げられる大迫力の花火を見上げる観客たち=諏訪湖畔公園

大輪、轟(ごう)音、風圧…。諏訪湖の花火が4年ぶりに帰ってきた。諏訪市の諏訪湖で15日夜開かれた第75回「諏訪湖祭湖上花火大会」。台風7号の影響が心配されたが、大会は予定通り開催され、湖畔を埋めた観客は「これぞ、諏訪湖の花火」と歓声を上げた。圧巻の尺玉、名物の水上スターマイン…。煙火店と花火師たちが4年分の思いを込めて打ち上げた花火を心ゆくまで堪能した。

午後7時すぎ、4年ぶりの花火を迎えるカウントダウンが始まり、超ワイドスターマインで幕開け。色とりどりの大輪の花が夏の夜空と湖面を鮮やかに染め上げる。

打ち上げ時間には雨は降らず、強めの風が上空の煙を吹き払った。半円状の花火が左右から接近する「キス・オブ・ファイヤー」で諏訪湖祭は最高潮へ。諏訪市湖南の藤森真理さん(45)は「今年は程よく風があってきれいに見えた。4年ぶりに開催されてうれしい」と喜んだ。

東京都から友人3人と訪れた森谷聡介さん(28)は「台風が心配だったが、無事に来ることができてよかった」と語り、初めての諏訪湖花火に「音がすごく響いて迫力に驚いた」。豪華絢爛(けんらん)な光と音のショーを楽しみ、「また必ず来ます」と笑顔を見せた。

コロナ下では大規模な花火大会が姿を消した。「諏訪湖も3年できなかった。大会参加10社、花火師たち。全員がこの花火を見てほしいという強い思いを持っていた」と小口煙火(諏訪市)会長の小口芳正さん(62)。4年ぶりの舞台で心意気を示した花火師たち。最後に、手にしたライトを打ち上げ台から左右に振り、大観衆からの「ありがとう」に応えていた。

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