北野天満宮の祭り記録 西村豊さん写真展

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富士見町高原のミュージアムで開かれている西村さんの写真展

富士見町立沢の自然写真家、西村豊さん(74)が京都府の北野天満宮の祭りを撮影した写真展「京都・西之京 ずいき神輿」が、富士見町高原のミュージアムで開かれている。西村さんが数年を費やして撮影した数万枚の写真から46点を厳選。みこしに取り付けられた欄間や桂馬17点と合わせて展示。みこし制作の様子を初めて撮影した貴重な写真が見られる。9月9日まで。

同神社では10月1~4日、京都市の西北部に位置する西之京の人たちが里芋の茎「ずいき」で屋根をふいたみこしで祭りをする。京都出身の西村さんは幼少期から親しみ、亡くなる前の父と見物したのが忘れられず、記録したいと思い、いとこに相談。制作過程や神事の撮影が初めて認められた。

会場には出発前や大文字山を背景に止まるみこし、かぶとに見立てた赤飯を備える「甲御供」、梅花祭、文子祭など、祭事を収めた写真が並ぶ。西村さんが作者から譲り受けた欄間や桂馬は草木の葉や実を巧みに使い、動物やキャラクターを生き生きと表現した芸術的な世界も楽しめる。

西村さんは「同じ祭りでも背景の建物や車、みこしも違い、全く同じということはない。京都の祭りを知ることで、自分たちの感性を確かめる機会にもなったら」としている。

27日午後1時30分からは、町コミュニティ・プラザで西村さんによる「京都 知って得する秋のお祭 瑞饋神輿編」と題した講演会も開催。撮影の裏話を紹介する。自由に参加できる。

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