中部高地の縄文文化紹介 山梨県立考古博物館

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山梨県立考古博物館で開かれている日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」を特集した企画展

諏訪地方6市町村のほか小県郡長和町、南佐久郡川上村、山梨県内6市で構成する日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」を特集した企画展が、山梨県立考古博物館で開かれている。長野県宝28点を含む約500点の縄文土器や土偶などを展示。信州産の黒曜石を介した交流により八ケ岳山麓で花開いた縄文文化の特徴や影響に光を当てている。9月3日まで。

日本遺産5周年と同館の開館40周年を記念した大型企画。「黒曜石ネットワークによる物流と人流」と題して、和田峠で採れた良質な黒曜石を背景に形成された集落や交易の拠点として芸術性の高い土器が生み出された過程を考察している。

会場では全国の産地における信州産の黒曜石の特徴が確認できるほか、中部高地に代表的な人面やイノシシ、ヘビといった動物が施された土器、酒造りや太鼓など用途に諸説ある「有孔鍔付土器」など、重要文化財や県宝が館を越えて集められており、一挙に見学できる。

県内からは伊那市や箕輪町、関東では東京、神奈川などで出土した土器も並べられており、影響の範囲を知ることができる。同館では「各館の学芸員さんお勧めの土器がある。広がりや特徴を知ってもらった上で、地元の博物館にも足を運んでもらえれば」としている。

入場料一般・大学生600円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電話055・266・3881)へ。

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