2016年12月15日付

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毎年12月になると、さまざまな団体が共同募金への寄付に訪れる。それを取材して新聞に掲載するのも地域紙の役割。「気持ちだけですから」と取材を遠慮される場合もあるが、大勢の所属会員や会員以外の一般の協力を得た団体にとっては、新聞掲載が活動報告になる▼「赤い羽根」の共同募金運動が始まって今年は70年の節目という。1947年に民間の「国民たすけあい運動」として始まり、51年に社会福祉事業法(現社会福祉法)で制度化された。当初は戦災孤児の保護事業などに、時代の変化に合わせて現在はさまざまな福祉に役立てられる▼「困った時はお互い様」の精神で運営されている共同募金とは異なり、目的を持って施設に直接寄付する個人や団体も少なくない。岡谷市川岸の児童養護施設つつじが丘学園には今年も現金50万円が匿名で寄せられた▼現金を包んだクリスマスカードには、「Dream for Children」のメッセージ。2011年から毎年届いているという。取材の中で同施設に40年以上、祖父から子、孫と3世代にわたり寄付を続けている家庭があることも聞いた▼50万円の贈り主や3世代の家庭が寄付を始めたきっかけは知る由もないが、施設で暮らす子どもたちへの温かい思いを実行に移す強い意志には頭が下がる。とても真似はできない。世間にはこんな人もいるのだと頭の片隅にとどめておくしかない。

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