地元中沢産の梅でジュース新商品 伊南桜木園

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地元中沢産の梅を使ったジュースを販売している伊南桜木園の利用者

駒ケ根市障がい者就労支援センター伊南桜木園(同市中沢)は、地元の中沢産の梅を使ったジュース「うめぇーじゅーす」の販売を始めた。自主生産作業の一環で、利用者が収穫などに携わった。自主生産品の売り上げは利用者の工賃に「直結する」といい、同施設は梅ジュースの商品化を機に、他の農産物を原材料にしたジュースの商品化も検討している。

同施設は市社会福祉協議会が運営。就労継続支援B型事業所で、企業への就労が難しいなどの身体・知的障がい者に労働機会を提供する。企業などでの施設外就労や受託作業のほか、さしみこんにゃくなどの自主製品や農産物の生産にも取り組んでいる。

同施設によると、さしみこんにゃくは暑さに弱く、主に10月から翌年6月の生産、販売となる。夏季に販売できる商品が求められる中で、今年6月下旬、施設外就労で関わりがある中沢の「りんごのきのした農園」が梅を提供してくれるとの話が舞い込んだ。長期の保存、販売ができる利点などからジュースに加工して販売することにした。

梅ジュース「うめぇーじゅーす」。ラベルには利用者が手描きした梅の絵を使用した

収穫した梅115キロを飯島町の加工業者に持ち込み、1瓶1000ミリリットル入りで580本を製造。糖度を下げて「梅の味が立つ」ように仕上げており、炭酸水や焼酎で割る飲み方もお勧めという。「梅(うめ)」と「うめえ(おいしい)」を掛けた商品名で、ラベルには利用者が手描きした梅の絵をデザインした。

同施設は「利用者の工賃を得ることは就労継続支援B型事業所の重要な役割」とし、現在、新たな自主生産品も構想中。自主栽培しているニンジンと農家提供のリンゴを使ったミックスジュースの商品化を検討している。

梅ジュースは1本700円。9月3日に市ふれあいセンターで開かれる第36回ふれあい広場(実行委員会主催)でも販売する予定。問い合わせは平日午前8時30分~午後5時の時間帯に同施設(電話0265・83・7531)へ。

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