原村の夏、踊りの輪 4年ぶりよいしょまつり

踊りの輪ができ、4年ぶりに原村の夏の夜をみんなで楽しんだ「原村よいしょまつり」
原村の夏祭り「第28回原村よいしょまつり」(同実行委員会主催)が19日、原小学校校庭と村社会体育館で開かれた。新型コロナの影響で4年ぶりの開催。大勢の家族連れらでにぎわい、久しぶりの夏祭りを満喫した。夕方からは村内事業所や有志グループなど10連が踊りの輪をつくった。途中で雨が降り始めたが、行く夏を惜しみながら楽しんだ。
今年は熱中症や雨天対策などで新たに同体育館を加えた2会場で実施。体育館では園児の踊り、原小リコーダー合奏団や原中学校吹奏楽部の発表、戦隊もののヒーローショーなどが繰り広げられた。村内外の出店や屋台が並んだ校庭では縁日ブースやストラックアウト体験に多くの家族連れが列をつくった。手作りジュースや五平餅の振る舞い、静岡県沼津市の干物の販売なども人気を集めていた。
夕方からは村消防団ラッパ隊の演奏のほか、伝統の長持ちが繰り出して祭りムードを盛り上げた。辺りが暗くなり始めると、踊り連がスタート。そろいの衣装を着た各連が「原村よいしょ」や「平成音頭」に合わせて踊りの輪を広げた。雨が降っても踊りを続け、笑顔を振りまいていた。最後は花火が打ち上がり、盛大に幕を閉じた。
浴衣姿で参加した児童(8)は「初めて踊ったけど楽しかった」。友人と訪れた生徒(17)は「久しぶりに同級生と再会できて楽しかった」と笑顔。篠原直樹実行委員長は「4年ぶりで大変だったが、いい再スタートが切れた。来年、再来年といい形で継続できたら」と話していた。