清陵高音楽部 NHK音楽コンク関東甲信越へ

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関東甲信越大会に向けて意気込む諏訪清陵高校の生徒たち

9月10日にさいたま市で開く「NHK全国学校音楽コンクール」関東甲信越ブロック高校の部に、諏訪清陵高校(諏訪市)音楽部が出場する。同校が県代表の座をつかんだのは、少なくとも記録が残る1992年以降初めて。新型コロナウイルスの影響で、大会は4年ぶりに一般の観客を入れて行われる。1~3年生の部員26人は「感謝と喜びを歌声に乗せて届けたい」と意欲を燃やす。

県大会(7月17日、塩尻市)で金賞に輝き、代表切符を手にした。課題曲「鳥よ空へ」と、自由曲「帰郷」を披露する。週5回の部活動に加え、夏休みにも集まって美しいハーモニーを追求。課題となる表現力を高めるため、歌詞を読み解くなどして練習に熱を入れている。

関係者によると、同部の出場記録は残っていない。長年にわたりかなわなかった先輩たちの思いを背負う”念願のステージ”だ。コロナ禍で部活動の休止、活動の制約を乗り越えてきた3年生にとっても、喜びは大きい。マスク着用で思うように声を出せない練習を続け、マスクを外せるようになったのは新型コロナの5類移行後。豊かな表情と声量を取り戻し、観客が見守る舞台に立つ。

部長の生徒(17)は「技術だけでなく仲間と心を合わせ、完全燃焼できるようなステージにしたい。観客に、未来への希望を感じてもらえるような歌になれば」と意気込む。顧問の髙橋健美教諭(58)は「受験を控えて本来なら引退するはずの3年生が残り、覚悟を持って臨んでいる。悔いのないよう力を発揮してほしい」と強く願っている。

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