五輪メダリスト・寺川さん 下諏訪で講演会

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下諏訪町制施行130周年記念講演会で話す寺川さん

下諏訪町は20日、町制施行130周年記念事業の町民講演会を同町の下諏訪総合文化センターで開いた。2012年のロンドン五輪水泳競技100メートル背泳ぎで銅メダルに輝いた寺川綾さん(現ミズノ所属)が「水泳から学んだ挑戦することの大切さ」と題し、これまでの水泳人生や銅メダル獲得の裏側を話し、来場した約250人に目標をもって何事にも臨む重要性を説いた。

寺川さんは3歳から水泳を始め、高校2年生の時に世界水泳選手権に出場。04年のアテネ五輪で8位入賞したものの、08年の北京五輪では代表入りを逃した。その後、北島康介選手を育てた平井伯昌コーチに師事し、09、10年の日本選手権で”背泳ぎ三冠”を達成。ロンドン五輪で銅メダルを獲得した。 現役引退後はスポーツメーカーのミズノでスイムコーチを務めながら、スポーツコメンテーターとしてテレビにも出演している。

下諏訪町は21年にミズノスポーツサービス(本社・大阪市)と「健康づくりとスポーツ振興に関する連携協定」を締結しており、今回の講演会が実現した。

講演で寺川さんはロンドン五輪の銅メダルを示しながら、8位入賞で終わったアテネ五輪や北京五輪の代表落ちの時の心情を説明。「アテネの時は決勝進出が目標で、メダル獲得を目指していなかった。北京予選落ちでふたたび金メダル獲得への挑戦心が湧いた」と当時を振り返った。

ロンドン五輪の決勝で2位の選手が1位の選手を思いやる姿に触れ、「人間としての成長をライバルに教えられ、水泳で人生の勉強をさせてもらった。今回の講演を人生に生かすヒントにしてほしい」と話した。

講演後には同町のAFASスワスイミングクラブで寺川さんによる水泳教室も行われた。

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