十五夜祭奉納相撲に向け土俵作り 上社本宮

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協力して土俵作りに臨む神宮寺区の人たち

諏訪市中洲神宮寺で受け継がれる諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲=県無形民俗文化財=に向け20日朝、同市の諏訪大社上社本宮で土俵作りが行われた。十五夜祭奉納相撲神宮寺保存会(藤森実会長)の会員や神宮寺区の関係者ら約60人が参加し、同社神楽殿横の土俵に俵を埋め込み、整備したほか、高さ約6メートルのやぐらを4年ぶりに設営するなどした。9月15日に相撲踊りを奉納し、同17日に十五夜祭を実施する。

埋め込んだ俵は、区の関係者が約2カ月前からわらを編み込んで用意したもので神宮寺で収穫したわらを使っている。用途に見合った長さに育てるため追肥をしているという。

作業後は神様を土俵に降ろす「土俵祭」の儀式を執り行った。大関の笠原吉充さん(37)が「鎮めもの」として水、塩、酒、米、するめを土俵中央に設けられた穴に奉納。行事の成功を祈願した。笠原さんは「継承していくことが大事。みんなで楽しんで若い人につなげていきたい」と話していた。

神宮寺区の伊東敏隆区長(67)は「子どもから大人まで神宮寺の伝統のある祭りを盛り上げていきたい」と意気込んだ。藤森会長は「伝統のある十五夜の相撲なので、しっかりとした奉納ができるよう、地域の皆さんのご協力に感謝しながら取り組んでいきたい」と語った。

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