災害の無い1年祈願 諏訪の習焼神社で鎮火祭

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諏訪市南真志野の習焼神社で執り行われた鎮火祭

諏訪市湖南南真志野の習焼神社で22日、「秋葉さまの火祭り」として伝わる鎮火祭が執り行われた。氏子総代や区の関係者など約10人が参加。災害の無い1年を祈願した。

湖南村誌によると、同祭の由来は1777(安永6)年に真志野村一帯を焼き尽くした大火災。生き残った住民が秋葉神社(静岡県)の火伏せ神を地元に勧請して祭ったことをきっかけに、毎年8月22日に行われる。

同神社合併殿での神事後、場所を移し、境内に植わる神木の根元に設けた祭壇で鎮火の儀を行った。火打ち石で忌み火を点火してから、一同は有賀寛典宮司(70)に続き大祓詞を奏上。ひょうたんを二つに割って作る「ひさご」でくんだ水、ワカメ、砂を順にかけて火を鎮めた。

有賀宮司は「南真志野の里に火災などの災害が起こらぬように祈りたい」と語った。原定総代主務(65)は「強風だったが、無事に祭りを終えることができて良かった」と胸をなで下ろした。

新型コロナ5類移行を受け、今年は4年ぶりに灯籠を飾ったほか、境内には焼きそばやかき氷などの屋台も並んだ。儀式後は、湖南小学校のPTAがビンゴ大会を開き、子どもたちは楽しい夏のひとときを過ごした。

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