子ども食堂「はらぺこさん」始まる 原村

LINEで送る
Pocket

原村で新たに始まった子ども食堂「はらぺこさん」。誰でもふらっと寄れる場を目指していく

子どもに無料で食事を提供する子ども食堂(カフェ)「はらぺこさん」が、原村払沢のパン店「パパゲーノ」隣の「パパゲーナラウンジ」で始まっている。第1、2、3金曜の毎月3回、手作りのおにぎりとスープを出す。さまざまな世代が交流しながら、悩みも相談できる、誰でもふらっと寄れる場を目指す。

以前から子ども食堂の開設を検討していたという村女性団体連絡協議会が運営する。核家族化や移住者の増加が進む中、地域のつながりが希薄化しているといい、食事に困る人の支援はもちろん、孤立せずに「心とおなかを満たしてほしい」と企画。世代間交流を促すほか、子育てなどの悩みも受け止め、必要に応じて支援機関につなぐ。

夏休み中の7月28日を初回とし、これまで昼食に合わせた午前11時~午後1時に計5回開いた。9月以降は子どもたちが下校後に寄りやすいように午後5~7時に開き、習い事などに向かう前に活用してほしい考え。メニューはおにぎりと週替わりのスープで第1金曜はけんちん汁、第2はカレー、第3は豚汁。子どもは無料、大人は200円で食べられる。

18日には子どもや親子連れ、地域住民ら14人が訪れておにぎりと具だくさんの豚汁が振る舞われた。この日はラーメンチェーン「テンホウ」(諏訪市)のギョーザが無償提供されたほか、手伝いに来ていた村地域おこし協力隊が育てたトウモロコシのおすそ分けもあった。帰り際には食料品も配布していた。

0歳から中学1年までの子ども5人を育てる松本千鶴さん(42)はたまたま通り掛かって利用。「原村にも子ども食堂ができたらいいなと思っていたが、できたとは知らなかった。子だくさんにはすごくいい。絶対にまた来たい」と笑顔。小学生の娘らと食事をしている最中、末っ子はスタッフに抱っこしてもらって「助かる」と感動していた。

協議会メンバーで発案者の清水美保香さん=払沢=によると、現在は子どもや若者、保護者が主な対象だが、いずれは高齢者らにも利用してほしいといい、「もっと多くのいろんな人に来てもらえたら」と話していた。

「ホットライン信州」などと共催している。協議会は子ども食堂だけでなく、併せて学用品や衣類などのリユース品の配布、販売も始めており、毎月第4土曜午前9時~正午に同村柳沢のJA信州諏訪北部営業所で行っている。

おすすめ情報

PAGE TOP