ピンクのダリア見頃 茅野市泉野の柳沢さん畑

株数は少なめながら、明るいピンク色の花が訪れる人々の目を楽しませている柳沢省一さんの畑のダリア=茅野市泉野下槻木
茅野市泉野下槻木の農業、柳沢省一さん(84)の畑で、今年もピンクのダリアが見頃を迎えた。6月の大雨の影響で球根が腐り、例年より半月遅れ。順調な年に比べると背丈は半分ほど、株数も少なめというが、毎年訪れる人もおり、花を眺めたり、撮影をしたりして楽しんでいる。晴れると八ケ岳を見渡せる。
自宅の周りに植えていたダリアの球根が増え、空いていた畑に植えたのが始まり。晩秋に球根を掘り出し、室で冬を越し、春に植え付ける作業を一人でこつこつと10年以上繰り返す。ほ場整備された標高1000メートルの約7アールに400株が植わる。
今年は、インターネットで知って訪れた松本市の夫婦と、栽培仲間として交流が芽生えた。昨年、球根100個を譲った泉野保育園保護者会からは、冬越しの球根から咲き出したとの連絡もあった。柳沢さんは「ダリアが人の役に立っていると思うと励みになる。今年はこんな状況だが、自由に見て、よければ摘んでいって」と話す。