「信州の伝統野菜」糸萱かぼちゃの出荷始まる

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きれいな薄緑色の皮とずっしりとした重量感が特徴の糸萱かぼちゃ。伝統野菜のシールを貼って出荷となる。今年の出来に笑みを浮かべる島立副代表

県の「信州の伝統野菜」に認定されている「糸萱かぼちゃ」の栽培に取り組む茅野市北山の糸萱かぼちゃ生産者組合(湯田坂一夫代表、28人)は25日、今年度の出荷を開始した。暑い日が続いて生育が進み、例年より10日ほど早い。予約を受けていた地元のホテルや飲食店に計120キロを納めた。

糸萱地区は戦前、鉄鉱石を採掘した場所に隣接。鉄分などミネラル豊富な土壌と標高1000メートル以上の高原気候の中で育つ糸萱かぼちゃは、鉄分を多く含みほくほくした食感と自然な甘みが特徴。

組合は2013年に糸萱地区の農家で発足し、カボチャが信州の伝統野菜の認定を受けたのは15年。専用のビニールハウスで統一の種を採って栽培しブランド化を図る。人気の高まりとともに作付面積を増やし、今年は昨年より2トン多い9トンを出荷予定。R&Cながの青果諏訪支社を通じて、諏訪地方のスーパーなどに9月~11月中旬まで並ぶ。市内小中学校、保育園の給食にも使われる。

島立幸雄副代表(83)は「高齢化が進んでいるが、みんな熱心に取り組み、例年にも増しておいしいカボチャになった。いろいろな料理で味わってもらいたい」と話す。

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