踊りの輪、感慨ひとしお 大芝高原まつり

待ちに待ったおまつりパレードで、笑顔を広げて踊りを楽しむ参加者=南箕輪村大芝高原
4年ぶりの開催となった南箕輪村の夏祭り「第38回大芝高原まつり」(実行委員会主催)が26日、同高原一帯で開かれた。呼び物のおまつりパレードは9団体が参加し、約500人が踊りの輪を展開。花火大会は約1千発を打ち上げて夜空を彩った。
主催者発表によると、昼間は約2万人の人出でにぎわった祭り会場。夏空の下で繰り広げられたパレードは村内保育園や小学校、グループなどの踊り連が出演。中央園路に総延長約300メートルで連なり、ポップス調の大芝高原音頭に合わせて軽快に練り歩いた。
当時小学1年の前回以来、学校の仲間と久しぶりに踊った南部小5年の児童は「4年前も暑かったと思い出した。祭りは多くの屋台などでにぎやかで、踊っていても楽しかった」と笑顔で話した。
村内にキャンパスがある信州大学農学部の中原寮は、伝統のみこしによるパレード出演は都合で見送ったが、寮旗や大型うちわで踊りの輪に加わった。寮生で唯一4年前を知る濱田聖信さん(24)は「縁あって暮らすこの村で寮の伝統をつなぎ、後輩たちには今後も地域を盛り上げてほしい」と期待し、3年の浅田鈴音さん、2年の宇都宮知優さんは「来年はみこしでパレードしたい」と話した。
このほか大芝湖上に設けられたステージでは、ダンスや音楽演奏など32団体が出演。クラシックカー展示やニュースポーツ体験、多くの出店などもあり、夜の花火大会はスターマインや5号玉55連発など、11番組で祭りのフィナーレを飾った。