我が子の厄託しドジョウ放流 下社御射山社祭

我が子の健やかな健康を願いドジョウを流す親子=諏訪大社下社秋宮
数え年で2歳の子どもの健やかな成長を願う、諏訪大社下社の「御射山社祭」が26、27の両日、下諏訪町にある下社御射山社と秋宮で行われている。初日の秋宮には子どもを連れた家族が数多く訪れ、子どもの穢(けが)れをドジョウに託して境内の川に放流した。
御射山が「原山」と呼ばれていたことから、人生で最初の厄年である数え2歳の子どもが「腹を病(や)まないように」と祈願したことが起源。この日、秋宮に訪れた保護者は子どもを抱っこし、ひしゃくに入ったドジョウに厄を託して放流した。
長男(10カ月)と一緒にドジョウを放した岡谷市長地出早の山田強志さん(30)は「病気をせずに、元気に育ってほしい。いつまでも『お父さん大好き』と言ってもらいたい」と笑顔を見せていた。
祈祷(きとう)前には、大風でも折れず、箸の材料に使われるカヤを「強く育ち食べ物に困らないように」との願いを込めて配布した。
ドジョウの放流は27日も下諏訪向陽高校上の下社御射山社と秋宮で午前9時から正午まで行われる。