独自技法で妖精描く 月乃さん伊那市で画展

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自作を展示した会場で月乃星綬さん(右)と妻のふりるさん=伊那市のかんてんぱぱホール

伊那市西春近のかんてんぱぱホールで29日まで、同市下新田のメルヘン画家、月乃星綬(つきの・せいじゅ)さん(72)の作品を集めた「月乃星綬メルヘンの世界展」が開かれている。妖精たちが遊ぶ幻想的な世界を独自の技法で描いたパステル画を展示販売。見る人に癒やしと安らぎを感じさせている。

作品は今年5~6月に描いた新作を含む約40点。サイズははがき大から15号までさまざま。チョウのように飛び交う森の妖精たちや昼寝が好きな「お月さま」、空の線路を走り抜ける汽車、三角屋根の西洋の城など、想像の翼を広げた「メルヘンの国」(月乃さん)が美しく表現されている。何色ものパステル絵の具を指先だけで塗り重ねる月乃さん考案の「フィンガーペインティング」という技法で描かれ、深みのあるグラデーションを生み出している。

7月に自宅兼アトリエの玄関先に自作の絵を展示する”日本一小さな美術館”を開いた月乃さん。自作の絵を原画にした絵本の制作も準備中だという。月乃さんは「自分が妖精になった気分で絵の中に入って、他の妖精たちと遊んだり、風景を楽しんだりしてほしい」と話している。

入場無料。午前10時~午後4時。

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