ガラスと岩石の融合 ガラスの里美術館特別展

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ガラスの球体に鉱物を閉じ込めた村山耕二さん制作の「ジオロジカル・グラス」=諏訪市のSUWAガラスの里美術館

諏訪市豊田のSUWAガラスの里美術館で、特別展「まろかれ 土壌」が開かれている。国内外の砂や石でその土地ならではのガラスを生み出す海馬ガラス工房(仙台市)の村山耕二さんの作品を主に約50点を展示。ガラスと岩石を融合させたオブジェなどが来館者の目を引き付けている。

「まろかれ」は混とんの意味で、多くの物が丸く固まっている状態を指す。地球の造形物の鉱物と、透明で流麗なガラスを融合させた作品はジオロジカル・グラスとも呼ばれ、直径10~15センチのガラスの球体に岩石を閉じ込めた作品が並ぶ。

仙台の広瀬川や、山形の月山の麓の砂を溶かして制作した作品も展示している。サハラ砂漠の砂を原料にしたガラス作品は鮮やかな緑色が特徴的だ。村山さんによると、砂に含まれる鉱物の割合の違いが色を導き出すが、「サハラ砂漠はジャングルになって砂漠になってを何度か繰り返している。緑の記憶が宿っているのではないか」とも話す。

9月末までの開館時間は午前10時~午後6時(10~3月は午後5時まで)。火、水曜日休館。美術館の入館料は一般600円、団体500円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館(電話0266・57・2000)へ。

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