2023年9月1日付

LINEで送る
Pocket

最近、県庁の玄関を入ると正面に設置されている大画面の液晶モニターで映画の予告編が流れている。普段は県の広報映像を流しているので少し驚いた。告知されているのは公開中の「キングダム 運命の炎」。富士見町と東御市がロケ地になったことを紹介するためだった▼ロビーでは「信州ロケ支援作品展」として、映画のポスターやロケ地のリストが展示されている。「キングダム 映画の炎」は富士見町の森林を開拓したり、東御市に日本最大級のオープンセットを作ったりして、大規模な撮影が行われたとのことだ▼映画やテレビドラマなどのロケ撮影を誘致・支援する信州フィルムコミッションネットワークには、諏訪圏や伊那谷のフィルムコミッションのほか多くの市町村や観光団体が参加しており、ほぼ県内全域がカバーされている▼実績を見ると、土地柄だろうかやや時代劇が目立つ印象はあるがミステリー、ホラー、文芸などジャンルは幅広い。見せる対象も老若男女さまざまだ。内容にとらわれず、できるだけ幅広い作品が並ぶことが結果的にはロケ地大国・信州への道だろう▼NHK大河ドラマ「真田丸」のロケで主演の堺雅人さんが信州について「多様性という言葉が当てはまるような、いろんな土地があっていろんな文化があって、それでもゆるやかに連合していく素敵な県だなと前から思っていた」と話していたことを思い出す。

おすすめ情報

PAGE TOP