児童が伝統の舞 4年ぶり高遠城下まつり

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無電柱化したご城下通りで舞を披露する高遠北小学校の児童たち。4年ぶりの高遠城下祭りは大勢の人でにぎわった

伊那市高遠町の「高遠城下まつり」(実行委員会主催)は2日、中心商店街のご城下通りを歩行者天国にして開いた。新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。恒例の町民踊りは見送ったが、無電柱化したご城下通りで小学生による「孤軍高遠城」の舞の披露、露店やそばの振る舞いなど多彩な出し物を繰り広げた。大勢の人出で盛り上がり、コロナ禍で影響を受けた高遠の街にもにぎわいが戻ってきた。

商店街の仲町駐車場に「おまつり広場」を設け、特設ステージで高遠太鼓保存会がオープニングを飾った。高遠北小4~6年生の高遠城の戦いを題材にした孤軍高遠城は、5月に電柱の抜柱工事が終わったご城下通りで披露。電柱が無くなり開けた景観の中で伝統の舞を踊り、周囲では多くの観衆がカメラを向けた。

この他のステージ発表では地元小中学生や市と親善交流関係にある東京都三宅村などの団体が出し物を披露。商店街には多くの出店が出て、餅つきなどもあった。高遠そば復活25周年を記念し、高校生以下に無料(大人は有料)でそばを振る舞う子ども食堂は、行列が絶えなかった。花火大会は約300発が夜空を彩り、フィナーレを飾った。

前身の絵島まつりから数えて51回目。地区や企業が参加する町民踊りが中心だったが、高齢化や参加者の減少が見込まれ今回は取りやめた。

実行委員長の伊藤正剛さん(65)=高遠町藤澤=は、規模を縮小せざるを得なかった経過を説明しつつ「子どもたちの笑顔もはじけ、盛り上げることができた。これを皮切りに高遠をさらに元気にしたい」。来年は町民踊りを含めコロナ禍前の祭りの復活を前提に検討するとした。

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