上伊那での生活や仕事語る 駒ケ根で交流会

上伊那での生活や新たな地域づくりについて意見を交わす参加者たち
上伊那地域在住、在勤、出身の若者たちが上伊那での暮らしや仕事について語り合う「かみいなワカモノ交流会」が2日、駒ケ根市中央の市民活動支援センターぱとなで開かれた。Uターンした人や移住者などさまざまな経歴を持つ21~34歳の社会人ら26人が参加。上伊那で暮らし、働くことについて、同世代で自由に語り合い、交流を深めながら若者目線で「これからの地域づくり」を考えた。
上伊那地域の企業や自治体、福祉団体などの若手でつくる「上伊那×若者つなぐプロジェクト」が主催し、3回目の開催。企業や団体、行政の垣根を越えて上伊那で生きる若者同士が交流する場を提供している。より良い地域づくりにつなげるとともに、地域の魅力を再確認することで都市部への人口流出や若手社員の離職を防ぐ狙いがある。
この日は自己紹介に続き、4~5人に分かれてグループトークを実施。「地域をより良くするために自分たちができること」をテーマにした話し合いでは、気軽に集まって交流できる機会・拠点の創出やSNSなどを通じた継続的な魅力発信、若者向け観光マップの作成など多様な意見が聞かれた。交流会後には市街地のまち歩きも行った。
プロジェクトメンバーで駒ケ根市役所に勤務する宮下真生さん(23)は「さまざまな趣味や経歴、企業の人と話せる機会はなく、楽しい。駒ケ根市の活性化にもつながれば」と期待。自身も都会で働きUターンした事務局の伊藤しおりさん(27)は「みなさん地域に関心を持ち、たくさんの良いアイデアが出てきてうれしい」とし、「交流会が地域に目を向けるきっかけになると同時に、今後は考えたことを実現していけたら」と話した。