地元産ワイン堪能 八ケ岳西麓、ミーティング

来場者がワインを片手に生産者との会話や飲食を楽しんだ「八ケ岳西麓ワインミーティング」
4月に県の信州ワインバレー構想に追加された「八ケ岳西麓」のワインで地域を盛り上げる「八ケ岳西麓ワインミーティング」が2日、茅野市北山のタイニーガーデン蓼科WORKSTATIONで開かれた。茅野市と原村の生産者5社が参加して初開催。県内外から訪れた家族連れや愛好家らがワインのテイスティングと飲食を楽しみ、生産者と交流した。
八ケ岳西麓のワイン生産者9社でつくる「八ケ岳SAY ROCK応援団」が主催。同団体の小出郁子代表(54)=同市米沢=は「地域の人たちに地元で作られたワインを知ってもらい、生産者と話してもらう機会にしようと企画した。年1回くらいは開いていきたい」とした。
この日は、赤、白、ロゼといった各社のワイン15種類に加え、シードルやジュースを1杯200~400円で提供。茅野市内の飲食店やパン屋が出店し、ワインに合うハンバーガーや唐揚げ、パン、総菜などを販売した。
諏訪市で酒店を営む松尾ゆき絵さん(48)は「蓼科の涼しい自然の中でワインを楽しめて新しい発見もあった。生産者から甘みの調整などについてのこだわりも聞けて興味深かった」と話した。長男(7)はワイン用ブドウで作ったジュースを味わい、「濃いめでおいしい」と笑顔だった。
茅野市豊平の畑で栽培したブドウでワインを生産しており、今秋には同市中大塩に自社のワイナリーが完成するという「オレイユ・ド・シャ」の小出徹さん(55)は「地元にワイン好きの人がたくさんいることが分かってうれしい。来場者からもらったワインの味やブドウの品種についての意見を今後の生産に生かしていきたい」と語った。