宮田村特産のジュース 通販サイトで全国発信

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通販サイトで販売を始めた食ごころのジュースを手にする吉澤さん

宮田村の農産物加工研究グループ「食ごころ」(吉澤小百合代表)は、村内で栽培・収穫したトマトとヤマブドウを原料としたジュースを、無印良品ブランドを扱う良品計画(東京都)が運営する通販サイト「諸国良品」を通じた全国発送を始めた。1日の取り扱い開始から4日間で、すでに十数件の注文を受ける好評ぶり。吉澤代表は「これをきっかけに村内特産品の商品化ビジネスに広がれば」と期待を大きくしている。

村内で同サイトを利用した販売は初。食ごころがモットーとする「廃果も商品化により有効活用しよう」と同社の「地方の良品を全国に提供」の思惑が一致している点に着目した村が、諸国良品への出荷を吉澤代表に打診。吉澤代表も「無印良品を求める人は品質や製造工程にこだわる人が多いと聞き、自分の製品も高められる」と受諾した。

取り扱う商品は、吉澤代表が約0・5アールのほ場で生産・収穫したジュース用トマト「なつのしゅん」100%使用のジュース「農家から食卓へ」と、約10アールの畑で栽培するヤマブドウ「ヤマソービニオン」使用のブドウジュース「紫づく」。トマトジュースは1リットル入り瓶4本セットで3024円(税込み)、ブドウジュースは720ミリリットル瓶2本セットで3196円(同)。

村では、このほかにも村内の特産品10種余に対しても、通販による販売を提案。それぞれに検討している段階。

吉澤代表は「良い商品として認められるのは、村の顔にもなってよいと思う。栽培する人、商品を作る人、販売する人のいずれも発展につながれば」と期待し「まずはトマトとブドウが先陣を切り、これから他の特産品へと拡大していけば」と話している。

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