画家のナオトさんブックカバー作品展 下諏訪

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身近な風景や草花を描いたブックカバーなどの作品展を開く画家のナオトさん

下諏訪町中汐町の画家、ナオト(本名・山崎直人)さん(43)の個展「ブックカバー作品展」が9日、同町の観光施設「しもすわ今昔館おいでや」で始まる。原画9点とともに、原画をプリントしたロウ引きのブックカバー95点を展示する。同施設での個展は2年ぶり2回目。12年にわたり描いてきた作品を幅広く展示する。10月9日まで。

ナオトさんは兵庫県尼崎市出身。高校卒業後はごみ収集の仕事に従事。ごみ収集車で地域を回ると、子どもたちから感謝の手紙をもらうようになった。絵本を描いて子どもを喜ばせたいと、20代後半から独学で絵を勉強。31歳で仕事をやめて、絵の道に進んだ。コロナ禍をきっかけに、ずっと憧れていたという長野県への移住を検討。下諏訪町の「マスヤゲストハウス」に滞在し、町の雰囲気を気に入って2020年に移り住んだ。

ブックカバーは、原画をプリントした専用紙にナオトさんが1点1点ロウ引きを施している。ブックカバーは手元で見ることができ「絵をより身近に感じてもらえる」と、6年ほど前から制作を続けている。会場で販売もする(1点600円)。

作品はニッコウキスゲの咲く霧ケ峰高原を走る犬や、同町から見た諏訪湖の風景やサルスベリ並木など、地元の身近な景色が並ぶ。蝶ケ岳の眺望では実際に目にしたライチョウと熊を描き込んだ。

「以前は空想で絵を描いていたが、下諏訪に来て景色をそのまま描き、そこに空想を足すようになった。気持ちが楽になった」と、画風の変化について話すナオトさん。「これからも子どもから大人まで安心して見てもらえる絵を描きたい」と話している。

期間中無休。午前9時~午後5時。入館料は大人600円、小中学生300円(9~24日は「まちじゅう芸術祭」期間中のため、大人500円、小中学生250円)。問い合わせは同施設(電話0266・27・1800)へ。

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