伊那北駅前広場の整備 伊那市が検討始める

伊那市などによる整備が行われるJR伊那北駅前
県立高校再編で2028年度に開校する予定の「伊那新校(仮称)」に関連し、伊那市は校地となる同市の伊那北高校近くのJR伊那北駅前広場の整備について具体的な検討を始めた。広場では民間事業者による複合施設の建設も予定されていて、双方の区域が入り組んでいることから市は協議を進める。新校開校により一帯の通行者の増加が想定されることなどを踏まえ、市は「地域の利便性向上のため、できるだけ早く整備したい」としている。
駅前には、市が所有する約3200平方メートルと民間事業者が複合施設の建設を予定する約1600平方メートルの敷地があり、入り組んだ状態の箇所もある。市によると、駅前の北側を民間事業者、南側を市が整備できるよう敷地の整理を進めていく方針だ。
駅舎については、若者が駅に滞留する施設としての機能が求められるものの、JR東海の所有のため、具体的な協議はこれからという。市は高校生の声を把握しながら同社と話し合う意向だ。
5日の市議会一般質問では、湯澤武氏と柳川広美氏が新校開校に伴うまちづくりや伊那北駅前周辺整備について質問。白鳥孝市長は「今までにない事業が同時に発生してくる。伊那市駅と伊那北駅を結ぶ街並みを歩いて楽しみながらゆっくり移動できる空間として、新しい時代の社会づくりをここで展開していきたい」と述べた。