人気「蔵市」広がる輪 茅野駅周辺で9、10日

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諏訪地域内外から回収した掘り出し物を確認する向井さん(右)ら。出品物の中には希少性やデザイン性の高い“お宝”も=保管する茅野市内の蔵

諏訪地域の蔵で発見、回収した古道具などをオークション形式で販売するイベント「蔵市」が9、10の両日、JR茅野駅西側の商店街や線路を挟んで反対側の仲町区内までの一帯で行われる。駅西口近くの古着店「ラゴム」が主催。4月に西口周辺で初めて開催した「蔵市」の人気ぶりが評価され、連携する団体の輪や開催エリアが広がり、出品数やイベントの規模が拡大した。

オークション会場はベルビア地下1階のイベントスペース「ザ・ピアノマン」をメインに、茅野駅前の縄文公園前、「かふぇ天香」の3カ所。ラゴムか菓子店「アニバーサリーチロル」で参加登録すると入札できる。気に入った品があれば、登録しなくても即決価格で購入できる。

蔵から回収した掘り出し物は食器類約300点、家具約50点、雑貨や玩具など約50点、プレミアがついたビンテージ衣類が10点ほどで計400点以上が出品される。7月から順次回収作業を進めてきた。炭を用いて使う戦前のアイロンの未使用品やタイプライターなど希少性、話題性の高い商品、ラゴムのバイヤーとともに古着の仕入れに同行できる権利といった体験型商品が登場する予定。

キッチンカーはタコスやカレー、ケバブ、沖縄そば、クレープ、シカ肉バーガーなど28店。さらに地元の飲食店や店舗も特別企画で来場者をもてなす。

仲町区内では、子育てしやすい地域づくりを目指す諏訪地方の母親たちのグループ「繋inc.(つなげるインク)」が親子で楽しめる交流イベントを開催。輪投げやバルーンアートなどの子ども向けコーナーに加え、布製品や駄菓子の販売、肩こりほぐし体験などが行われる。

駅西口ビル「ベルビア」内のコワーキングスペース「ワークラボ八ケ岳」でも本とマルシェと体験会の複合イベントが両日開催される。

ラゴム代表の向井啓祐さん(35)は「古き良き古物と出合える街という文化を茅野駅前につくっていきたい。茅野が人が集まるエリアとイベントになるように蔵市を育てていきたい」と話していた。

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