諏訪の「AT」魅力体感 海外の旅行社関係者

LINEで送る
Pocket

諏訪湖でカヤックを体験する海外の旅行会社やメディア関係者、通訳ら=7日午前、諏訪市湖岸通り2

自然や文化を体感する「アドベンチャートラベル(AT)」の県内体験ツアーで、諏訪地方入りしていた北米や欧州の旅行会社、メディア関係者ら10人が7日、諏訪湖でカヤックを体験した。ガイドの案内で湖上や河川の旅を楽しみ、木やり体験、酒蔵見学などでも諏訪の歴史文化や風土に触れた。実施主体の県観光機構などは、信州や諏訪地域のATの魅力発信に期待を寄せた。

一行は湖畔のホテルで朝食を済ませた後、諏訪湖ヨットハーバーへ。カヤックツアーを手掛けるアポルタ合同会社副代表の小山友旗さん、上野蒼生さんの案内で、島崎川の河口部からカヤックで諏訪湖に漕ぎ出した。

秋晴れの下、パドルを動かして湖に流入する最大河川の上川を遡上。湖に戻ると人工島「初島」の脇を抜けて同市湖岸通り2に到着した。米コロラド州でアドベンチャー系のツアー会社を経営するキャッシー・ドラゴンさんは「ガイドさんの説明が丁寧で、湖周の景色や川を上る体験も最高だった。お客さまを連れてこれたら」と笑顔を見せた。

11~14日に北海道で開かれる世界大会「アドベンチャートラベル・ワールドサミット北海道・日本」の一環。県観光機構が信州のATを発信したいと申請し、国内8コースの一つに採択された。一行はウナギ料理を堪能し、諏訪大社下社秋宮で木やりを、県宝の下諏訪本陣岩波家住宅で茶道を体験。「真澄」蔵元の宮坂醸造を訪れた後、次の訪問地の白馬方面に向かった。

コロナ禍を経て、県内を訪れる外国人旅行者は昨冬から回復基調にある。インバウンド(海外からの誘客)では一部の季節や特定地域への集中も課題になっており、同機構は「ATはこうした課題の解決につながる可能性を秘めている」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP