原田泰治さんの作品をちぎり絵に 田中さん兄弟作品展

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北安曇郡池田町の田中至(いたる)さん(88)と弟の等(ひとし)さん(86)が画家原田泰治さんの作品をちぎり絵で表現した「田中兄弟 ちぎり絵 二人展」が9日、諏訪市原田泰治美術館のギャラリーさざなみで始まった。聴覚に障害のある二人は言葉ではなく、ちぎり絵で自分たちの世界観や思いを表現。和紙を使った温もりのある作品25点が並ぶ。4月17日まで。

一緒に暮らす兄弟の近くに住み、世話をしている妹の宮田米子さん(78)によると、兄弟は生まれつき、耳に障害があり、周囲とは自己流の「身ぶり手ぶり」でコミュニケーションを取ってきた。20年ほど前から、ちぎり絵に興味を持ち、農作業などの合い間に制作活動に励んできた。

当初は花の絵や風景画を制作。5年ほど経ったころ、原田さんの画集に出合って気に入り、題材にしてきた。昨年11月には、地元のギャラリーで初の作品展を開いた。

これまでに二人合わせて約50点を制作し、その中から厳選した25点を展示した。和紙の質感を生かし、雪の柔らかさを表現したり、草木も細かく仕上げたりと、細部にまでこだわっている。

二人は体調などを理由に数年前から作品を作っていないが、使用する和紙に強いこだわりを持ち、絵に合った色の和紙を見つけるまでいろいろな店を探し回った。和紙を貼り付けるときに使うピンセットも、先端を削ったり、丸めたりと自分で加工し、使いやすいようにして種類も膨大だったという。

会場を訪れた宮田さんは「ここで飾ってもらえるなんて夢見たい。二人も喜んでいると思う。多くの人に見に来てもらえたら」と話していた。

問い合わせは同美術館(電話0266・54・1881)へ。

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