地元産食材を発信 富士見高生がメニュー提案

富士見高校の1年生が考えたメニューを元に、実現の可能性を話し合う生徒と参加者
富士見高校(富士見町)普通科の1年生(29人)が、総合学習で考えた同町の食材を使ったメニューを提案するイベントが7日、町商工会館で開かれた。町内外の飲食店経営者や農家ら24人が参加。ルバーブやブルーベリーなどを使用した料理の実現の可能性を話し合い、今後の学習や商品開発の参考にした。
生徒たちは同町の農家や法人などを訪問し、野菜、果物を使った町の魅力を伝えるメニューを考えた。活動に町のNPO法人や商工会などでつくる「富士見まちづくりラボ」が関わっていることから、飲食店などで実現するきっかけになればと同ラボが主体となって開催した。
生徒たちは九つあるグループごとに1学期の学習のまとめを紹介。カゴメ野菜生活ファーム富士見を訪れた生徒は、「トマトには食用と観賞用があると知り、育て方なども学べた」と実際に体験した感想を話した。
その後、参加者と生徒が一緒になってメニューの実現可能性を話し合う時間へ。カブを使うと決めた生徒たちは、「しょうが焼きにするのはどうか」「鍋に使いたい」などと意見。お好み焼きの商品化を考えると参加者から「薄く切ったカブを重ねるのか、ブロック状にして具材として使うのか」と具体的な提案があり、「中身として使いたい。一緒に肉も入れてみたい」と新しい案を加えていた。
他にも、いちごジャムをかけたアイスが、道の駅「信州蔦木宿」などの協力によって実現する方向で話が進んだ事例もあった。
いちごジャムをかけたアイスを考案した生徒(16)は「商品として実現するとは思っていなかったのでうれしい。自分たちでは浮かばないアイデアが多く出て楽しかった」と笑顔を見せた。