ホタルの里再生へ 箕輪南小6年がカワニナ養殖

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上農生や小森康司組合長らが見守る中で、カワニナを水槽に入れる箕輪南小6年生

箕輪町箕輪南小学校6年生は、ホタルが飛び交う古里の再生を目指し、ゲンジボタルの幼虫の餌になる巻き貝・カワニナの養殖を始めた。ホタルの復活プロジェクトに連携して取り組む上伊那農業高校(南箕輪村)から親貝10匹を、地元の箕輪営農組合から飼育用の水槽などを譲り受けた。繁殖し十分な数がそろったら、学校近くの耕作放棄地(同町福与判ノ木)を流れる沢に放流する計画だ。

ホタル復活プロジェクトは、校内でホタルの養殖を試みている上農高コミュニティデザイン科里山コース2年が、箕輪町と南箕輪村とで連携先を変えながら取り組んでいる。箕輪南小と箕輪営農組合の3者で目指すのは、小学校近くの耕作放棄地でのホタルの復活。同組合が今年6月に、荒れた原野の手入れを始めたばかりだ。「もう一度、たくさんのホタルが飛ぶ場所にしたい。プロジェクトを通じ、子どもたちが自然や農地に慣れ親しんでもらえるようになれば」と、小森康司組合長(71)は願う。

児童たちが7日に譲り受けたカワニナの親貝は、上農高2年が大切に育ててきたもの。餌になるホオノキの葉も大量にもらった。上農高2年の立田正人さんは「飼育はそんなに難しくない。餌だけはしっかり取り換えるようにして、頑張って育てて」と児童たちに期待した。

児童たちは、体長数センチほどの親貝を水槽に入れ、「大きく育って」と願いを込めた。児童の一人は「養殖するのって難しそうだけれども、ホタルが増えるように大切に育てたい」と意欲を見せた。

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