県福祉大生が芸術鑑賞 同窓会などが機会提供

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かがくいひろしさんの特別展を見学する県福祉大学校保育学科の2年生たち=岡谷市のイルフ童画館

県福祉大学校(諏訪市)の同窓会(須﨑まゆみ会長)と同校を支援する会(寺澤みど里会長)は8日、同校保育学科の学生に芸術鑑賞の機会をプレゼントした。1年生は諏訪市の北澤美術館、2年生は岡谷市のイルフ童画館を訪問。保育士として子どもにいろんな世界を見せてあげられるよう、絵本の世界を通じて感性を磨いた。

在校生や卒業生の親をはじめ地元関係者らでつくる同校を支援する会は、同校の発展をサポートしようと、卒業論文の中から優れた論文を表彰するほか、同窓会と共同で学生に体験の機会を設けている。

2年生は諏訪湖でカヤック体験を行う予定だったが、雨天のためイルフ童画館の見学に変更。あいさつで、寺澤会長は「社会に出るに当たり、心が大きくなるような体験をしてほしい」、須﨑会長は「机の上の勉強では身に付けられない学びを得てもらえたら」と伝えた。

同館内では、岡谷市出身の童画家、武井武雄(1894~1983年)の常設展に加え、「だるまさん」シリーズなどの絵本作家、かがくいひろしさんの特別展を鑑賞。障がい児教育の現場経験から生み出された子どもたちを笑顔にする数々の作品に、学生たちは「かわいい」と目を輝かせ、「絵本の原画や絵本にはならなかった作品から、温かい雰囲気を感じられた。私も子どもたちに温かい絵を届けられる保育士になりたい」と意気込んだ。

同校の担当者は「県内各地から入学してきており、学生に感性を磨いてもらうとともに地域を知る機会をもらい、ありがたい」と感謝した。

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