掘り出し「お宝」オークション 茅野で蔵市

蔵から出てきた「お宝」が並び、訪れた人が品定めしているオークション会場=ザ・ピアノマン
諏訪地域の蔵から回収した古道具などをオークション形式で販売するイベント「蔵市」が9日、茅野市のJR茅野駅西口周辺などで始まった。年代物の家具や食器、雑貨、衣類など計約400点を出品。キッチンカーの出店、連携する団体のイベントもあり、周辺は幅広い年齢層の人たちでにぎわっている。10日まで。
西口近くの古着店「ラゴム」が主催。4月に西口周辺で初めて開いたところ好評で、今回は線路を挟んで反対側の仲町区内までエリアを広げ、規模を拡大して実施した。
オークション会場はベルビア地下1階のイベントスペース「ザ・ピアノマン」をメインに、縄文公園前、「かふぇ天香」の3カ所。蔵で眠っていた江戸時代の吸い物わん、九谷焼の茶つぼ、炭を使う戦前のアイロンをはじめ、ちゃぶ台、茶器セット、旅行かばん、タイプライターなど大小さまざまな「お宝」が並んだ。訪れた人たちは掘り出し物を探して見て回り、買い物を楽しんでいた。
一帯では多彩なキッチンカーが出店したほか、地元の飲食店や店舗も屋台を並べた。子育て中の母親らでつくるグループ「繋inc.(つなげるいんく)」は親子で楽しめる交流イベントを開き、コワーキングスペース「ワークラボ八ケ岳」では本とマルシェと体験会の複合イベントを展開。9日夜には「ザ・ピアノマン」でディスコイベント「クライチ ナイト フィーバー」も開かれた。
ラゴム代表の向井啓祐さん(35)は「若者から上の世代まで幅広い年齢層に向けたイベントとして、今後も定期的に開きたい」と話していた。
10日の蔵市は午前10時~午後4時。オークション参加希望者は「ラゴム」か「アニバーサリーチロル」に設けた受け付けで登録すれば入札できる。即決価格で購入もできる。