長年の思い実現 盛谷製麺が初の直営飲食店

「盛谷の麺のおいしさを知ってもらいたい」とオープンした麺乃雫
麺類製造・卸販売の盛谷製麺(本社諏訪市、代田浩幸社長)は今夏、初の直営飲食店「麺之雫」を同市神宮寺の諏訪大社上社本宮北参道沿いにオープンした。「自社の麺を多くの人に味わってもらい、お客さんの声にじかに触れたい」という長年の思いを実現。ラーメンや日本そば、地元醸造のみそを利かせたギョーザなど製品の持ち味を生かしたメニューを提供して地元住民、観光客でにぎわっている。
1950年に創業し、和洋中華の麺類全般とギョーザの皮を主に製造する。「ソフトでありながらコシがある独特の弾力」(同社)が特徴で、取引先飲食店個々の希望に応じた特注品も多数手掛けている。
直営店で提供するラーメンの一つは自社製品を代表する昔ながらの麺で「メニュー作りの際にさまざまな麺を試したが、『やっぱりこれ』となった。数十年を経てもおいしい完成度に先代の努力を感じた」と取締役で同店オーナーの代田あゆみさん。手をかけたスープと具材で”盛谷の味の原点”という麺を引き立てた。
メニューごとに使う麺を違えて食味の多様さでも自社の技術力をアピールする。ギョーザやラーメンの具材の調味には地元のみそを使って地場の味のPRにも一役買う。今後、メニューを増やすほか、今月中にも売店コーナーを併設して自社商品の直売にも乗り出す計画だ。
代田さんは「ギョーザのお替わりをいただいたり、ラーメン完売の日もあって」と盛況を喜び、快活なスタッフたちと力を合わせて、多くの人に愛される店づくりに張り切っている。
営業時間は午前11時~午後3時(オーダーストップ午後2時半)。毎週水、木曜日定休。問い合わせは同店(電話050・8888・1540)へ。