上伊那技術新校 学校像のイメージ案了承

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学校像のイメージを取りまとめた上伊那総合技術新校の懇話会

県立高校再編による上伊那総合技術新校の懇話会は11日夜、伊那市内で開き、農業、商業、工業の三つの設置学科などを盛った学校像のイメージ案を了承した。学科間の連携を重視する。2年近い協議を経て意見集約した。県教育委員会が新校の具体化を図る上で基礎となる。未定の校地については学校像が固まったことを受け、懇話会の部会となる校地検討会議が選定作業を本格化させる。

県教委高校再編推進室は学校像のイメージについて「新校の基盤と言える。校地などを検討する次のステップに進んでいきたい」とした。新校は辰野、箕輪進修、上伊那農業、駒ケ根工業の4校の専門学科を統合。懇話会は対象校の関係者や地域の代表者らでつくり、2021年から計13回にわたって協議してきた。

県教委は今後、校地選定などを含む協議会の意見をもとに新校の学びのイメージ、設置課程や学科、校地などを具体化。募集学級数や募集開始年度などの目安も示し、懇話会の意見を踏まえて、それらを再編実施基本計画にまとめ県議会に諮る。時期は未定。

懇話会の学校像のイメージは、6月に示した3学科の仮称名について削除するなどの変更を加えた。学科名は開校前年度までに県教委が決める。農商工の専門性は確保しつつ連携を重視。生徒が興味関心によって他学科の授業も選択できる「学びの連携プラットフォーム」や、産学官で生徒を支える「上伊那地域共学共創プラットフォーム」の構築などを提言した。

校地は上伊那農業と駒ケ根工業が候補地で、校地検討会議では学校像のイメージ確定まで本格的な協議を中断していた。この日の懇話会では選定を進める上での検討項目の報告があり、上伊那全域からの通学のしやすさ、地区内の高校配置のバランス、大学など他の教育機関との交流の利便性などを踏まえ結論を出すとした。

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