岡谷市長選 出馬表明3氏が公開討論会

立候補予定者の3人から市政課題に対する考えを聞いた公開討論会
任期満了に伴う岡谷市長選(17日告示、24日投開票)を前に諏訪圏青年会議所(JC)は12日、出馬を表明している前市議の武井友則氏(31)=川岸中=、中島保明氏(65)=川岸中=、早出一真氏(51)=長地出早=の無所属新人3人を招いた公開討論会を同市中央町の岡谷区公会所で開いた。3人は人口減少や市街地整備などの課題、近隣市町村との広域連携についてそれぞれの持論を展開した。
少子化対策として、早出氏は「1地方自治体で人口増加を目指すことは不可能」と指摘し、出産・子育ての支援や学校給食費無償化などを挙げた。中島氏は少子化は全国的な問題として国の対応を求め、「市では岡谷に対する愛着心を子どもの頃から植え付けることが大事」と主張。武井氏は若年層の市外への流出が目立つ点を挙げ、「実感できる行政サービスをつくり、未来に向けてしっかりと投資すること」と強調した。
駅前再開発ビル「ララオカヤ」の跡地利用について、武井氏は「解体して再整備が基本。ただ、他の選択肢の可能性があるのならば、民間活力を入れながら整備したい」と説明。早出氏は財源確保が前提とした上で「解体方法を見直す中で、後利用を並行して検討する必要がある。民間活力を呼び込み、駅周辺を含めた再開発」と主張した。中島氏は「湖周サイクリングロードと岡谷駅付近を安心安全な道路で結び、岡谷の出発点にできれば」と思いを語った。
近隣市町村との合併を含む連携について、中島氏は「遠い目標は合併。諏訪大社と御柱によって諏訪は一つになれる。ただ、平成の大合併の検証が必要」と指摘。武井氏は「まずはこの諏訪地域をリードしていく岡谷市をつくりたい。近隣とは交通や観光などで連携したい」と主張。早出氏は「6市町村がまとまって取り組むことはこれからも最重要。共通の行政課題に対応するため、一体的な事業の推進が必要」と述べた。
一般は約80人が参加。公立諏訪東京理科大(茅野市)の市川純章教授がコーディネーターを務めた。討論会はケーブルテレビのLCVチャンネルや諏訪圏JCのユーチューブ公式アカウントで生配信した。