JICA訓練所で映像を壁面投影 駒ケ根

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国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(駒ケ根市)はセイコーエプソン(諏訪市)との連携で、ロビーにプロジェクションマッピングの投影を始めた。開発途上国の様子やSDGsに関する情報などを映像で紹介し、小中学生を中心とした来訪者に途上国の現状や国際協力について理解を深めてもらう目的。13日には同訓練所でオープニングセレモニーを開き、小林丈通所長ら関係者が完成を祝った。

JICAは昨年3月、開発途上国の課題解決やSDGs達成への貢献を目指し、同社と包括連携協定を締結。プロジェクターの貸与や映像投影技術の提供を受け、今年7月には同訓練 所内に隊員の派遣国を映像で紹介するVR(仮想現実)ルームを新設した。

今回は訓練所の1階・2階ロビーに新たに10台のプロジェクターを設置し、吹き抜け部分の壁やエレベーター、階段の側面へ映像を投影。今後は派遣隊員が任国で撮影した映像など、映し出す内容を充実させていくという。

セレモニーには小林所長のほか、JICAの宮崎桂理事や同社サステナビリティ推進室の藤崎康二郎部長ら約20人が出席した。藤崎部長はあいさつで「県におけるSDGsの理解を促進し、今後もJICAなどと協力して持続可能な社会の実現を進めていけたら」と期待。宮崎理事は「リアルな映像で、実際に途上国へ行った気分になる。子どもたちにも途上国やSDGsを身近に感じてもらいたい」と話した。

プロジェクションマッピングは来訪者や希望があった時のみ投影する。問い合わせはJICA駒ケ根(電話0265・82・6151)へ。

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