「芝平なんばん」のラーメン 高遠中生ら試食

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芝平なんばんを使ったラーメンを試食する高遠中生ら

伊那市高遠中学校で13日、生徒が育てている地元在来品種のトウガラシ「芝平なんばん」を使ったラーメンの試食があった。長野市などでラーメン店を経営する塚田けんぢさんと南箕輪村のラーメン店「麺づくり蒼空」の竹村泰治店主が調理。芝平なんばんの商品開発に取り組む2、3年生約80人と、高遠高校(伊那市)の2年生約10人が試食し、商品開発の参考にした。

試食は、長野ケーブルテレビが地元の食材を使ったラーメン作りを紹介する番組撮影の一環。竹村店主が旧友の塚田さんから番組内容の相談を受けた際、高遠町の生産農家らでつくる「高遠在来とうがらし保存会」の杉山祐樹さんから、同中学が芝平なんばんを栽培していると教わり、提案したことで企画された。

同校は観桜期に行う観光客へのおもてなしに合わせ、芝平なんばんを使った商品を販売しようと、2、3年生が今年度初めて栽培に挑戦。同会の協力で6月に苗を植え、8月上旬に収穫を始めた。現在、商品開発に向けてアイデアを出し合っており、参考にしたいと撮影に協力した。

塚田さんらは、朝に収穫したばかりの青トウガラシと収穫後に数日干した赤トウガラシをたっぷりと使った「芝平なんばんのうま塩バターラーメン」を作り、生徒らに振る舞った。トウガラシの辛さ、ニンニクや鶏ひき肉のうまみ、バターのまろやかさがバランスよく合わさり、辛味が苦手な生徒も「おいしい」と完食。生徒同士で感想を話して商品開発の参考にした。

同校3年の生徒は「辛いが、バターが入っているので味がまろやか。自分たちが育てたトウガラシがラーメンになって幸せ。赤色と緑色の色合いや味のバランスを参考にしたい」と手応えを感じていた。

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