諏訪湖花火大会 駐車場予約「今後も利用」9割

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8月15日の第75回諏訪湖祭湖上花火大会に導入された事前予約制駐車場を利用した人の89・7%が「今後も事前予約制駐車場を利用したい」と感じていることが、駐車場予約サービスを提供したakippa(大阪)のアンケート調査で分かった。半数以上が「以前よりゆっくり向かった」と回答しており、事前予約制で到着時間が分散され、交通渋滞の回避につながった状況が浮き彫りになった。

湖上花火大会は4年ぶりに諏訪市の諏訪湖で開催された。市などでつくる実行委員会はakippa(大阪)の駐車場予約アプリを活用し、初めて駐車場に事前予約制を導入。市内11カ所の臨時駐車場(2780台分)と、近隣の民間施設や下諏訪町など37カ所(1700台分)を提供した。アンケート調査は8月18~21日に行い、370人から回答があった。

前回の大会では駐車場を先着順で無料開放(一部有料)していたため、前日夜から入庫待ちの車列で交通渋滞が発生し、開門直後にほぼ満車となった。今回は開門時間前の到着が5・4%にとどまり、花火大会が始まった午後7時にかけて到着時間の分散傾向が見られた。

過去に駐車場を利用した人に駐車場へ向かった時間を聞いたところ、「以前よりゆっくり」が58・5%に達した。「入庫はスムーズだった」が95・7%を占めた一方、出庫後の渋滞は「30分以下(43・5%)」が「なし(30・3%)」を上回り、帰宅時の渋滞緩和に課題を残した。

利用者の居住地は県内が最多で、次いで東京都だった。地域別だと甲信越(40・3%)、関東(35・7%)、東海(19・7%)となり、県外の利用も多く見られた。 事前予約制の駐車場については「積極的に利用したい」「利用したい」合わせて89・7%となり、高評価を得たことが分かった。

akippaは「入庫待ちによる交通渋滞や駐車場係員の労働時間の改善は現地で確認できたが、アンケート結果を通じて予約制駐車場の可能性を感じた。イベントやスポーツの試合、コンサートなど一時的に交通が集中したり、駐車場が不足したりする状況は全国各地にある。予約制駐車場の導入で、地域課題の解決の一助になれば」と話している。

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