金属の特徴、豊かに表現 諏訪で松木さん個展

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真ちゅうと銅と銀を使い制作した作品を展示している松木さん

諏訪市豊田のSUWAガラスの里美術館の常設展「日展作家・現代工芸作家コーナー」で松木光治さん(73)=東御市=の個展「日展会友 松木光治の金属」が開かれている。12月末まで。

同コーナーは、同館とアートプラザ1○8岩谷画廊(諏訪市末広)の企画プロデュースで2016年にオープン。日展をはじめ日本現代工芸美術展などの全国工房展で活躍し、創作の拠点を県内に置く作家の作品を4カ月ごとに入れ替えて展示している。

松木さんは10年ほど前に心引かれる長野県に制作拠点を置きたいとして、埼玉県から東御市に移住。日展や日本現代工芸美術展に出展し入賞を飾るほか、同コーナーで2回出展してきた。個展は初めて。

コーナーには、平面と立体の計8点を展示。作品は2シリーズあり、作画の基本であり、人間が生み出した垂直線の「垂」と、垂線をまたぐ水平線はどこまでも美しく、この水平線を基線に上下の映り込みを反映する形としての「映」。黄色の真ちゅう、赤色の銅を800度の銀ではぎ合わせるほか、緑青などさびを取り入れ、金属の特徴を豊かに表現している。

松木さんは「金属というと硬いイメージがあると思うが、加工によって軟らかくなり変形できる。黄色と赤色の色見を金属のはぎ合わせ技法と合わせて金属の面白みを感じてもらえたら」と来場を呼び掛けている。

午前10時~午後6時(10月~12月は午後5時まで)。火曜日、水曜日休館。高校生以上600円。中学生以下無料。問い合わせは同館(電話0266・57・2000)へ。

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